韓国の「固有数詞」と「漢数詞」をやさしく解説|使い分けのコツも紹介

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韓国語の数え方が難しいと感じる理由

韓国語を勉強し始めると、多くの人がつまずきやすいのが「数え方」です。
韓国語には日本語のように一つの数え方だけではなく、「固有数詞」と「漢数詞」という
2つの数の表し方が存在します。

最初は「なぜ2種類も覚えなければいけないの?」と混乱しがちですが、
考え方や使い分けのポイントを押さえることで、少しずつ慣れていくことができます。
この記事では、初心者の方でも理解しやすいように、
固有数詞と漢数詞の基本から、よく使う場面まで丁寧に解説します。

固有数詞とは何か

固有数詞とは、韓国語にもともと存在していた数の言い方です。
日本語でいうと、「ひとつ・ふたつ」といった和語の数え方に近いイメージがあります。

固有数詞の基本一覧

固有数詞は、特に1〜10をよく使います。
代表的なものは以下の通りです。

1:하나(ハナ)
2:둘(トゥル)
3:셋(セッ)
4:넷(ネッ)
5:다섯(タソッ)
6:여섯(ヨソッ)
7:일곱(イルゴプ)
8:여덟(ヨドル)
9:아홉(アホプ)
10:열(ヨル)

固有数詞を使う場面

固有数詞は、比較的身近で日常的なものを数えるときに使われます。
代表的な例としては、

・人の人数
・年齢(主に若い年代)
・時間(○時)
・個数(物を数えるとき)

たとえば「3人」「5時」「2つ」などは、固有数詞が使われることが多いです。

漢数詞とは何か

漢数詞は、漢字に由来する数え方で、日本語の「一・二・三」と非常に似ています。
そのため、日本人にとっては固有数詞よりも覚えやすいと感じることが多いです。

漢数詞の基本一覧

漢数詞の基本は以下の通りです。

1:일(イル)
2:이(イ)
3:삼(サム)
4:사(サ)
5:오(オ)
6:육(ユク)
7:칠(チル)
8:팔(パル)
9:구(ク)
10:십(シプ)

漢数詞を使う場面

漢数詞は、客観的・数値的な場面で使われることが多いです。
代表的な例は次の通りです。

・日付
・お金
・電話番号
・分、秒
・番地、階数

たとえば「3月」「500円」「10分」などは、漢数詞が使われます。

固有数詞と漢数詞の使い分けの考え方

初心者のうちは、「どちらを使うか丸暗記しなければ」と思ってしまいがちです。
しかし、すべてを一気に覚える必要はありません。

ざっくり覚えるためのイメージ

・人や時間など、生活に密着したもの → 固有数詞
・数字として管理するもの → 漢数詞

このように大まかなイメージを持つだけでも、
混乱はかなり減ります。

よくある混乱ポイント

特に混乱しやすいのが「時間」です。
「○時」は固有数詞、「○分」は漢数詞を使います。

最初は間違えても問題ありません。
聞いたり使ったりする中で、
自然と耳が慣れていくものです。

数字+助数詞の変化に注意

韓国語では、固有数詞と助数詞が組み合わさると、
形が少し変わることがあります。
これも初心者が戸惑いやすいポイントです。

代表的な形の変化

1:하나 → 한
2:둘 → 두
3:셋 → 세
4:넷 → 네

「하나、둘、셋、넷」 の4つは、

これら固有数詞の次に助数詞(個、名、枚などの「単位」)が来る場合、

イレギュラーに変化します。

たとえば「1人」は「하나 명」ではなく、
「한 명」となります。

 

例文で復習する|固有数詞と漢数詞の使い分け

ここからは、実際の例文を使って固有数詞と漢数詞の使い分けを復習していきましょう。
文法を細かく考えすぎず、「この場面ではこの数え方なんだな」と
感覚的に覚えていくのがおすすめです。

固有数詞を使う例文

固有数詞は、人や時間、身近なものを数えるときによく使われます。

① 저는 형이 한 명 있어요。
(チョヌン ヒョンイ ハン ミョン イッソヨ)
→ 私には兄が1人います。

② 친구가 두 명 와요。
(チングガ トゥ ミョン ワヨ)
→ 友だちが2人来ます。

③ 지금 세 시예요。
(チグム セ シエヨ)
→ 今は3時です。

④ 사과 네 개 주세요。
(サグァ ネ ゲ ジュセヨ)
→ りんごを4つください。

⑤ 우리 집에 고양이가 다섯 마리 있어요。
(ウリ ジベ コヤンイガ タソッ マリ イッソヨ)
→ 私の家には猫が5匹います。

⑥ 저는 열 살이에요。
(チョヌン ヨル サリエヨ)
→ 私は10歳です。

⑦ 영화가 여덟 시에 시작해요。
(ヨンファガ ヨドル シエ シジャケヨ)
→ 映画は8時に始まります。

漢数詞を使う例文

漢数詞は、日付やお金、分・秒など、数字として扱う場面で使われます。

⑧ 오늘은 삼 월 이에요。
(オヌルン サム ウォリ イエヨ)
→ 今日は3月です。

⑨ 이 커피는 오천 원이에요。
(イ コピヌン オチョン ウォニエヨ)
→ このコーヒーは5000ウォンです。

⑩ 십 분만 기다려 주세요。
(シプ ブンマン キダリョ ジュセヨ)
→ 10分だけ待ってください。

⑪ 전화번호는 일이삼사예요。
(チョナボンホヌン イリサムサイエヨ)
→ 電話番号は1234です。

⑫ 지금 버스가 오 분 늦었어요。
(チグム ボスガ オ ブン ヌジョッソヨ)
→ 今バスが5分遅れました。

固有数詞と漢数詞が両方出てくる例文

実際の会話では、1文の中に両方が登場することもよくあります。

⑬ 열 시 삼십 분에 만나요。
(ヨル シ サムシプ ブネ マンナヨ)
→ 10時30分に会いましょう。

⑭ 두 시 십 분에 수업이 있어요。
(トゥ シ シプ ブネ スオビ イッソヨ)
→ 2時10分に授業があります。

⑮ 세 명이 오 분 동안 기다렸어요。
(セ ミョンイ オ ブン トンアン キダリョッソヨ)
→ 3人が5分間待ちました。

例文復習のポイント

例文を使った復習では、暗記しようとするよりも、
「どんな場面で使われているか」に注目するのが大切です。

何度も音読したり、ドラマのセリフと重ねたりすると、
固有数詞と漢数詞の使い分けが自然と身についていきます。
焦らず、少しずつ慣れていきましょう。

数詞と一緒に覚えたい|よく使う助数詞まとめ

韓国語で数を使うときは、数詞だけでなく「助数詞」もセットで登場します。
助数詞は、日本語の「〜人」「〜本」「〜枚」とよく似た役割を持っており、
数詞の使い分けを理解する大きなヒントになります。

ここでは、初心者が特によく目にする助数詞を中心に紹介します。
すべてを一気に覚える必要はないので、
「こんな助数詞があるんだな」という感覚で読んでみてください。

人を数えるときの助数詞「명(ミョン)」

「명」は、人を数えるときに使う最も基本的な助数詞です。
固有数詞と一緒に使われることが多く、日常会話で非常によく登場します。

例:
한 명(1人)
두 명(2人)
세 명(3人)

人数を言う場面は多いので、
この組み合わせは早めに慣れておくと便利です。

物を数えるときの助数詞「개(ケ)」

「개」は、日本語の「個」「つ」に近い感覚で使われる万能助数詞です。
形や種類を細かく意識しなくてよい場面でよく使われます。

例:
사과 한 개(りんご1つ)
빵 두 개(パン2つ)

どの助数詞を使うか迷ったときは、
まず「개」を使うと安心です。

年齢を数える助数詞「살(サル)」

年齢を言うときは、「살」を使います。
年齢は固有数詞が使われる代表的なケースです。

例:
열 살(10歳)
스무 살(20歳)

日常会話や自己紹介でよく使うので、
音と一緒に覚えておくとスムーズです。

時間を数える助数詞「시」と「분」

時間は、助数詞によって使う数詞が変わるため、
初心者が特に混乱しやすいポイントです。

・「시(時)」→ 固有数詞
・「분(分)」→ 漢数詞

例:
세 시(3時)
십 분(10分)

このセットは会話で頻出なので、
例文ごと覚えてしまうのがおすすめです。

本・冊子を数える助数詞「권(クォン)」

「권」は、本やノートなど、冊子状のものを数えるときに使います。
こちらは漢数詞と一緒に使われることが多いです。

例:
책 한 권(本1冊)
노트 두 권(ノート2冊)

学習シーンでもよく出てくる助数詞です。

動物を数える助数詞「마리(マリ)」

「마리」は、動物を数えるときに使います。
基本的には固有数詞と一緒に使われます。

例:
고양이 한 마리(猫1匹)
강아지 두 마리(犬2匹)

会話やドラマでもよく耳にする表現です。

回数を数える助数詞「번(ボン)」

「번」は、「〜回」という回数を表す助数詞です。
行動や出来事の回数を表すときに使います。

例:
한 번(1回)
두 번(2回)

「もう一度」「次の機会」といった表現にもよく使われるため、
覚えておくと表現の幅が広がります。

助数詞学習で意識したいポイント

助数詞は、一覧で暗記しようとすると大変に感じがちです。
そのため、

・よく使うものから覚える
・例文とセットで覚える
・聞いたことのある表現を優先する

といった学習方法がおすすめです。
固有数詞・漢数詞と助数詞を一緒に覚えることで、
実際の会話でもスムーズに使えるようになります。

最初は完璧を目指さなくていい

この変化をすべて完璧に覚えようとすると、
学習が苦しくなってしまいます。
最初は「聞き慣れる」ことを優先しましょう。

学習を楽にするコツ

固有数詞と漢数詞は、ルールとして覚えるより、
使われる場面ごとに覚える方が続きやすいです。

実際のフレーズで覚える

「3時」「5人」「100円」など、
フレーズ単位で覚えると、
どちらの数詞を使うか迷いにくくなります。

 

まとめ

韓国語の固有数詞と漢数詞は、
最初こそ難しく感じますが、
日常表現に触れていくうちに自然と慣れていきます。

完璧に覚えようとせず、
「使いながら慣れる」ことを大切にしてください。
少しずつ理解が積み重なり、
韓国語学習がぐっと楽しくなるはずです。

 

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